SNSにアップロードされる舞台映像やニュースなどのワンシーンをスクリーンショット。それを題材としキャンバスに油絵具で描くアーティスト・上野英里さんは、色を薄く重ね描くことで人物の存在を浮かび上がらせます。

映像本来の主旨に捉われず独自の視点で選んだモチーフをランダムに切り抜き、絵画としての新たなコンセプトを持たせ画面上の人物を主人公として成立させた作品の数々。固定観念で定義づけがちな社会性や人物像から解き放された自由さや奔放さを、名もなき人物たちの謳歌する姿として群像劇の如く表現されています。それは絵画としての華やかさでもあり主人公それぞれが背負う悲哀にも似た趣きで作品をさらなる深みに誘います。

新宿高島屋美術画廊にて2回目となる今展では、最新作を中心に26点を展観いたします。この機会にぜひご高覧いただきますようお願い申しあげます。

上野英里展
As long as it’s not mine 私ごとでない限り
■場所：新宿高島屋10階 美術画廊
■会期：2024年6月5日（水）→17日（月）
※最終日は午後4時閉場

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